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南海電鉄 乗りつぶし (1日目)(2013年8月15日)(7)
(高野線、鋼索線、泉北高速鉄道、南海本線、高師浜線、水間鉄道、空港線、多奈川線)
〜南海本線(1)〜

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 泉北高速鉄道 和泉中央駅 から引き返し、そのまま 難波駅 まで戻ってきました。

 和泉中央 9:59 → 準急 難波行き → 難波 10:33

 難波駅 に戻ってきたのは、今朝の 5:06高野線各駅停車 で出発して以来、5時間27分ぶり でした。

 次は、南海本線 に乗車します。南海本線 は、難波−和歌山市 間 64.2km の路線です。高野線 と並んで、南海電鉄 の骨格をなす路線と言ってよいでしょう。


南海電鉄 南海本線 普通 関西空港行き 難波駅 10:47発

 この車両は、7100系4両 です。
 南海本線 には、途中の駅で接続する路線に 高師浜線水間鉄道空港線多奈川線加太線 がありますが、それらの路線にも乗らなくてはなりません。まずは、この列車で 羽衣駅 まで行き、高師浜線 に乗り換えることにします。


10:48 難波駅 発車直後

 難波駅 のすぐ西側には、なんばパークス という大規模な商業施設があります。ここは、かつて 南海ホークス の本拠地であった 大阪球場 があった場所なんですね。難波駅 の目の前ですから、すごく便利な場所にあったわけです。
 それにしても、私が子供のころの プロ野球 は面白かったなあ、と思います。南海阪神タイガース のみならず、阪急ブレーブス近鉄バファローズ と、関西の鉄道会社だけで4つも球団があったわけですから。最近の若い人は、南海阪急近鉄 も、球団を持っていたことを知らないのでしょうか。困ったものです。まあ、それを言ったら、私だって 国鉄スワローズ の時代は知らないのですが・・。(汗


10:48 難波−今宮戎 間

 岸里玉出駅 の手前で 高野線 と分岐する地点までは、先ほども 高野線 で通りました。ですが、高野線 のところでも書きましたが、この区間は 南海本線高野線 とで 線路別複々線 になっています。今私が乗車している 下り列車 の場合は、左側の複線が 高野線 で、右側が 南海本線 です。よって、この列車は、この↑↑写真のように、右から2番目の線路を走行しているわけです。
 前方に 今宮戎駅 のホームが見えますが、そのホームがあるのは 高野線 の方だけで、こちら、つまり 南海本線 の方にはありません。よって、この列車は 普通 であるにも関わらず、今宮戎駅 は通過してしまいます。


新今宮駅 10:49発

 この駅は、南海本線 も停車します。隣のホームは 高野線 上り で、さらにその奥に見えているホームは 高野線 下り です。高野線 を往復した際には、あちらのホームを通ったわけです。


10:50 新今宮−萩ノ茶屋 間

 前方に 萩ノ茶屋駅 のホームが見えます。この駅も先ほど通過した 今宮戎駅 と同様に、高野線 の列車しか停車しません。繰り返しになりますが、普通 であるにも関わらず 今宮戎駅萩ノ茶屋駅 は通過してしまうわけです。私のように、日ごろ 南海 に乗りなれていない人は、

 「通過する駅があるのに 普通 とは、これいかに?」

 と思ってしまうかもしれません。ですが、南海 のサイトで 路線図 を参照すると、今宮戎駅萩ノ茶屋駅 は、高野線 の方には記載されていますが 南海本線 の方には記載されていません。南海 にしてみれば、そもそも 今宮戎駅萩ノ茶屋駅 は、高野線 の駅という扱いなのでしょう。と言いましても、高野線 のところでも書いたように、この区間は 高野線 も独立した複線を持ってはいるものの、正式には 南海本線 です。

 「高野線 の駅だ!」

 と言っておきながら、

 「正式には 南海本線 だ!」

 と、すぐさま手のひらを返すわけですが、

 「正式には 南海本線 だけど、旅客案内上は 高野線 として扱う方が分かりやすい」

 という感じで考えばよいのか、と思います。
 ちなみに、南海電鉄 では、全駅に停車する列車のことを 南海本線 では 「普通」 と呼び(車内放送などでは 「普通車」 と案内するようです)、高野線 では 「各駅停車」 と呼んで区別しています。高野線 の時のことを思い出していただければと思いますが、今朝一番に私が乗車した 河内長野行き の列車は 「各駅停車」 でした。((1)を参照) つまり、今宮戎駅萩ノ茶屋駅 に停車するのは 「各駅停車」 なのです。「普通」 は通過しますが、同じ種別で、停車する列車と通過する列車が混在することにはならないようにしているわけです。


10:51 天下茶屋駅 に到着します

 写真はありませんが、天下茶屋駅 を発車すると、少しして 高野線 の線路が左へ分かれていきました。


10:53 岸里玉出駅 に到着します

 高野線 の線路が分かれた直後です。もう 岸里玉出駅 のホームが、すぐ近くに見えます。右側のホームに2両の列車が停車していますが、これは同じ 高野線 でも 汐見橋行き の列車です。高野線汐見橋−極楽橋 間 の路線ですが、汐見橋−岸里玉出 間岸里玉出−極楽橋 間 ではまったく別の路線のようになっており、両者は線路も直接には繋がっていません。岸里玉出−極楽橋 間 にはもう乗りましたので、あと 汐見橋−岸里玉出 間 にも乗らなくてはなりませんが、それはあとで乗車することにします。


岸里玉出駅 10:53発

 この駅 は、もともとは 岸ノ里駅玉出駅 で別々の駅だったのですが、それを統合して 岸里玉出駅 になったのだそうです。(そういえば、昨日乗車した 大阪市営地下鉄 四つ橋線 には、岸里駅玉出駅 がありました。) 当時と今の駅間の距離を比較すると、

(昔)
 天下茶屋駅−0.7km−岸ノ里駅−0.4km−玉出駅−1.0km−粉浜駅

(今)
 天下茶屋駅−0.9km−岸里玉出駅−1.2km−粉浜駅

 となります。距離で考えると、岸ノ里駅玉出駅 のちょうど真ん中に 岸里玉出駅 が設置されたことになります。また、当時は、高野線 との接続駅は 岸ノ里駅 の方だったそうです。


10:54 岸里玉出−粉浜 間

 先ほどまでは 高野線 と合わせて 複々線 になっていましたが、岸里玉出駅 を出ると、今度は 南海本線単独複々線 になりました。一応、方向別複々線 なのですが、ちょっと変則的で、この↑↑写真では右から順に

 → 上り 急行線 →
 → 上り 緩行線 →
 ← 下り 急行線 ←
 ← 下り 緩行線 ←

 となっています。外側2線と内側2線で 緩行線急行線 を分けた方が分かりやすいような気がしますが、多分、何か意味があってこういう配線にしているのでしょう。
 細かいことをいうと、緩行線急行線 が分岐(合流)する地点も 下り線上り線 で違っています。下り線岸里玉出駅 を出てから(つまり、駅の南側)で 緩行線急行線 が分かれますが、上り線岸里玉出駅 の少し先(つまり、駅の北側)で 緩行線急行線 が合流するようになっています。下り線岸里玉出駅 で追い抜きはできませんが、上り線 は追い抜きができるわけです。(以下の概略図を参照)

----------------------------------------------------------
       【岸里玉出駅 ホーム概略図】

          |   ホーム   |     /
          ――――――――――    /
       ||― 6番線 高野線(汐見橋線) ―――
 →→→→→→→→ 南海本線 上り (急行線)→→→→→→→→
 →→→→→→ 4番線 南海本線 上り (緩行線)→→→/
        ――――――――――――
        |    ホーム    |
        ――――――――――――
 ←(急行線)←←← 3番線 南海本線 下り ←←←←←←←←←
 ←(緩行線)←/
                          →→→
                         / ←←
                        / /
                     ̄ ̄// // ̄ ̄
                     // //
                  ホ //(*1)/ホ
                 − /(*2)//−
                ム // //ム
                 // //
 (*1) 1番線 高野線 下り  __// //__
 (*2) 2番線 高野線 上り    / /
               / /
----------------------------------------------------------


10:56 粉浜−住吉大社 間

 高野線 に乗った時は 岸里玉出駅 を出ると 高架 は終わってしまいましたが、こちらはまだ 高架 が続きます。


住吉大社駅 10:56発

 この駅は、駅の東側に 住吉大社 が、西側には 住吉公園 があります。特にお正月は、住吉大社 にお参りする人で賑わうのでしょうか。
 また、駅のすぐ東側に隣接して、阪堺電気軌道 上町線住吉公園駅 があります。阪堺電軌 には以前乗車したことがあるのですが、その時には、この駅のすぐ隣まで来ていたわけです。南海 に関係が深いという意味では 阪堺電軌 にも乗車するべきなのかもしれませんが、以前乗ったことがあるので今回は乗りません。


10:57 住吉大社−住ノ江 間

 車両基地(住ノ江検車区) のそばを通過しています。
 この車両基地は、次の 住ノ江駅 まで続いています。


住ノ江駅 10:58発

10:59 住ノ江駅 発車直後

右側の 急行線 に合流します。複々線 なのは、この駅までです。


10:59 住ノ江−七道 間

 大和川 を渡っています。この川は、高野線 でも渡りました。この辺りでは、高野線 とはまだ1kmほどしか離れていません。
 なお、ここで 大阪市 を出て 堺市 に入りました。高野線 でも 堺市内 を通りましたので、また 堺市 にやってきたことになります。


11:02 七道−堺 間

堺駅 11:02着 11:11発

 同じ 堺市内 の駅でも 高野線堺東駅 は地上の駅でしたが、こちらは立派な 高架駅 です。
 この駅では9分停車して、後続の 区間急行 みさき公園行き特急「ラピートβ33号」 関西空港行き に追い抜かれました。区間急行羽衣駅 に停車するので乗り換えてもよかったのですが、こちらの方が空いていて、またそこまで旅程がきつきつなわけでもありませんので、このままこの列車に乗っていくことにしました。


11:12 堺−湊 間

湊駅 11:13発

写っているのは、上り 普通 難波行き です。

11:16 石津川−諏訪ノ森 間

 石津川 を渡っています。高架 だったのはこの川までで、この川を渡り終えると 地上 へ降りました。


11:17 諏訪ノ森駅 発車直後

 この駅はちょっと面白くて、踏切 を挟んで北側に 下り線、南側に 上り線 のホームが配置されています。この写真だけ見ると、まるで右側の 上り線 にしかホームがないように見えますが、もちろんそんなことはありません。


11:18 諏訪ノ森−浜寺公園 間

 空港急行 難波行き とのすれ違いです。
 少し先でこちらをまたいでいるのは、阪堺電軌 阪堺線 です。阪堺線 にも、以前乗ったことがあります。その時は、あちらからこちらの線路を見下ろしたのでした。


浜寺公園駅 11:19発

 すみません、この写真では分からないと思いますが、右側、つまり上り線側にこの駅の駅舎があります。Wikipedia によると、その駅舎は 1907年(明治40年) に建てられ、国の登録有形文化財 に登録されているそうです。ちなみに、設計したのは、東京駅丸の内駅舎 を設計したことで有名な 辰野金吾 です。阪堺電軌 阪堺線浜寺駅前駅 とは100mほどしか離れておらず、以前、その 阪堺線 に乗った時、浜寺駅前駅 からこちらの 浜寺公園駅 の駅舎が見えました。


11:19 浜寺公園−羽衣 間

 この写真ではちょっと分かりづらいかもしれませんが、どうやらこの辺りでは、高架化 の工事が始まっているようです。また、この↑↑写真の少し手前で、堺市 を出て 高石市 に入りました。


羽衣駅 11:20着

 羽衣駅 に到着しました。南海本線 はまだまだ続きますが、いったんここで下車して、先に 高師浜線 に乗っておくことにします。



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