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南海電鉄 乗りつぶし (1日目)(2013年8月15日)(6)
(高野線、鋼索線、泉北高速鉄道、南海本線、高師浜線、水間鉄道、空港線、多奈川線)
〜泉北高速鉄道〜

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 南海電鉄 鋼索線 高野山駅 から、高野線 中百舌鳥駅 まで一気に引き返しました。

 高野山 7:39 → 高野山ケーブル → 極楽橋 7:44
 極楽橋 7:48 → 高野線 急行 難波行き → 金剛 9:04
 金剛 9:06 → 高野線 各駅停車 難波行き → 中百舌鳥 9:19

 中百舌鳥駅 からは、泉北高速鉄道 に乗車します。泉北高速鉄道 は、中百舌鳥−和泉中央 間 14.3km の路線です。
 細かいことを言うと、大阪府都市開発 泉北高速鉄道線 というべきなのかもしれません。ですが、私が愛用している 交通新聞社全国版時刻表(JR時刻表) では 泉北高速鉄道 と表記していますし、そちらの呼び方も定着しているようにも思えます。よって、ここでは 泉北高速鉄道 と記載することにします。
 ちなみに、大阪府都市開発 は、大阪府 などが出資している 第三セクター です。泉北高速鉄道 の他にも、流通センター の運営を行っているようです。


中百舌鳥駅 駅名標

 これは、泉北高速鉄道 の列車が発着する 2番線駅名標 です。左側の隣駅である 百舌鳥八幡駅南海高野線 ですが、右側の 深井駅泉北高速鉄道 です。泉北高速鉄道 は、南海高野線相互乗り入れ を行っています。


泉北高速鉄道 準急 和泉中央行き 中百舌鳥駅 9:26発

 車両は、5000系8両 です。今朝から乗ってきた 南海 の車両とも違って、ずいぶん個性的な感じがする車両ですね。
 この列車は 難波駅 からやってきました。準急 ではありますが、準急 なのは途中の 堺東駅 まででした。よって、ここから先の 泉北高速鉄道内 はすべての駅に停車します。
 ちなみに、南海 のサイトで時刻表の検索をすると、出てきた検索結果には 「準急行」 と表記されます。泉北高速鉄道 の時刻表のページでも、青字は、準急行 和泉中央行きです。」 といったように、やはり 「準急行」 という表記が見られます。(あとで 和泉中央駅 から 難波駅 へ戻る際に乗車した 準急 の車内でも、放送で 「準急行」 と案内していました。) もともと、「準急行」 を略したのが 「準急」 なわけですからべつによいのですが、あらたまって 「準急行」 と言われると、ちょっと新鮮でもあり、かつ、違和感を感じてしまいます。ただし、南海 のサイトでも、路線図など 「準急」 と表記されているページもありますので、厳密に統一されているわけでもないようです。まあ、どっちでもよいのでしょう。

 9:26中百舌鳥駅 を発車しました。


9:26 中百舌鳥駅 発車直後

 線路が4本ありますが、内側の2本が 泉北高速鉄道 で、外側は 南海高野線 です。こちらは、少し先で 地下 に潜ります。


9:27 中百舌鳥−深井 間

 地下 から出て、高架 になりました。
 方角で言うと、南西 へ向かっています。


深井駅 9:29発

9:31 深井−泉ケ丘 間

 深井駅 を出てから、左右を 府道34号線 に挟まれるようになりました。お互いに 高架 を行きます。高架 なので眺めはそこそこなのですが、ちょっとケーブルが邪魔ですね。なお、深井駅 から 南東 へ向きが変わっています。


9:31 深井−泉ケ丘 間

繰り返しになりますが、左右は 府道34号線 です。

泉ケ丘駅 9:33発

 Wikipedia によると、この 泉ケ丘駅乗降人員 は、

 43,313人 (2011年度、1日あたり)

 となっています。これは、南海高野線 との接続駅である 中百舌鳥駅 を除くと、泉北高速鉄道 の5つの駅の中で一番多いそうです。ですが、20年前、つまり、1991年(69,118人) と比較すると、3分の2以下になってしまっています。なぜなのか、私にはよく分かりませんが、すごい減り方ですね。


9:35 泉ケ丘−栂・美木多 間

 泉ケ丘駅 から、また 南西 へ向きが変わりました。
 終点の 和泉中央駅 まで、そのまま進んでいきます。


栂・美木多駅 9:36発

 写っているのは、上り 各駅停車 中百舌鳥行き です。この写真では小さくて読みづらいかもしれませんが、運転室上部の 方向幕 には 「中もず」 と表記されています。漢字と平仮名を混ぜて表記しているわけで、なかなか面白いですね。
 この 栂・美木多駅 も先ほどの 泉ケ丘駅 と同じように、1991年から2011年の20年の間に利用客が3分の2程度にまで落ち込んでしまっています。実は、これは 泉北高速鉄道 だけの問題ではなく、この地域の 公共交通全体の問題 のようです。堺市 のサイトの中で以下のページを見つけたのですが、

堺市
第2章 交通の現状 2.公共交通
http://www.city.sakai.lg.jp/shisei/gyosei/shishin/sangyo/kotsu_vision/vision_gaiyo_html/kotsu_genjo/kokyokotsu.html

 その 「(2) 公共交通の利用状況」 の項を見ると、泉北高速鉄道 に限らず、南海電鉄 高野線南海本線JR西日本 阪和線阪堺電気軌道、はたまた 南海バス に至るまで、大阪市営地下鉄 御堂筋線 を除いて軒並み利用者が減少していることが分かります。私は、単なる 鉄道ファン でしかなく、いい解決策があるわけではありませんが、「この調子で減り続けていったら、20、30年後にはどうなってしまうのだろう?」 と、とても心配になります。


9:37 栂・美木多−光明池 間

 突然ですが、みなさんは、泉北高速鉄道「泉北」 を何と読みますか? 地元の人なら間違えるわけもないと思いますが、私は地元の人ではありませんので、

 『 「せんぼく」 だっけ? それとも、 「せんぽく」 だったっけ? 』

 となってしまいます。「ぼ」「ぽ」 かの違いです。つまり、3文字目が 「BO」 なのか 「PO」 なのかです。正解は 「せんぼ(BO)く」 ですが、似たような言葉に 「仙北」 があります。
 昔、宮城県仙北鉄道 という鉄道会社がありました。私が生まれる前に 廃止 になってしまいましたので、もちろん乗ったことはありませんが、こちらは 「せんぽ(PO)く」 と読んだそうです。ですが、同じ字で 秋田県仙北市 があり、同じ字でもこちらは 「せんぼ(BO)く」 と読むんですね。ややこしくて、どっちがどっちだかよくわからなくなるのですが、ようは 「北」「ぼ(BO)く」 とも 「ぽ(PO)く」 とも読めるからこんなことが起きてしまうわけです。
 今回の旅行で、やっと

 泉北高速鉄道 は、「せんぼ(BO)く」
 仙北鉄道 は、「せんぽ(PO)く」
 秋田県仙北市 は、「せんぼ(BO)く」

 と覚えることができましたが、一晩寝たらまた混乱してしまうかもしれません。


光明池駅 9:39発

 この 光明池駅 の名は以前から聞き覚えがありましたが、それは、1995年に 光明池−和泉中央 間 が開業するまで、この駅がこの路線の 終着駅 だったからだと思います。

 次は、終点の 和泉中央駅 です。


9:40 光明池−和泉中央 間

 車両基地(光明池車庫) のそばを通過しています。朝の通勤ラッシュが一段落して、戻ってきた車両もいるのではないでしょうか。


9:40 光明池−和泉中央 間

 前方から何か列車がやってきました。多分、回送列車 ではないかと思います。もしかすると、先ほどの 車両基地 へ戻るところなのかもしれません。 ちなみに、あちらは 7020系 です。


9:41 光明池−和泉中央 間

9:41 光明池−和泉中央 間

 和泉中央駅 が見えてきました。
 なもなく、終点の 和泉中央駅 に到着します。


和泉中央駅 9:42着

 終点の 和泉中央駅 に到着しました。中百舌鳥駅 から、わずか 16分 の旅でした。これで、泉北高速鉄道 を乗りつぶしました。


和泉中央駅 ホームの先端より

ホームの先端から、さらに 引き上げ線 が続いています。

和泉中央駅 駅名標

 同じ 「いずみちゅうおう」 でも、

 いずみ中央駅 なら、相模鉄道 いずみ野線
 泉中央駅 なら、仙台市地下鉄 南北線

 となります。


和泉中央駅 折り返し乗車に関する案内

 ホームの柱に、「折り返し乗車に関する案内」 が貼ってありました。朝のラッシュ時などにどれくらい混雑するのかわかりませんが、この駅からであれば、始発駅ですから必ず座れるわけです。手前の 光明池駅 などからこの駅までやってきて、ちゃっかり座って折り返す人がいるのでしょう。むろん、この 和泉中央駅 まで有効な 定期券 などを持っていれば問題はありませんが、そうでない場合は 不正乗車 になります。同じような案内は、私の地元の方でも、例えば、大船駅根岸線 のホームや、横須賀線逗子駅 などでも見かけたことがあります。


和泉中央駅

 この駅は、途中にあった 泉ケ丘駅 などとは違い、近年、利用客が増えているのだそうです。始発駅でもありますから、近隣から人が集まってくるのでしょうか。



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