橿原線 を乗りつぶし、橿原神宮前駅 にやってきました。
　次は 吉野線 に乗車したいので、ホームを移動しました。行き止まりになっている 橿原線 のホームと、南大阪線、吉野線 のホームは別になっています。
　なお、橿原線 は線路の幅が 1435mm でしたが、南大阪線、吉野線 は 1067mm です。ＪＲ でいうと、1435mm は 新幹線、1067mm は 在来線 と同じです。同じ 近鉄 の路線なのに線路の幅が違うわけですが、近鉄 ぐらいの大きな鉄道会社になると、もともとは別の会社だったものが吸収されたり合併したりして一つの会社になっているわけで、そういう歴史的な事情があるのだと思います。

　車両は、6620系 の 4両 です。
　この列車で、終点の 吉野駅 まで行きます。

　先ほどまで乗ってきた 橿原線 や、昨日乗車した 名古屋線 や 大阪線 などと比べると、明らかに線路の幅が狭くなっています。とは言え、私が普段乗っている ＪＲ の路線と比べれば同じなんですが。

　「飛鳥」 なんて、歴史を感じる名前ですね。
　でも、駅があるのは 明日香村 で、なぜ同じ 「あすか」 でも字が違うのだろう？

　何気ない風景なんですが、真ん中に駐車場が写っていて、その看板に 「1日200円」 って書いてあります。安いですねえ。私の地元では、さすがに1日で200円はないですね。

　「さくらライナー」 との行き違いです。
　「さくらライナー」 は、南大阪線 の 大阪阿部野橋駅 と 吉野駅 を結ぶ 特急列車 です。できれば 「さくらライナー」 にも乗ってみたいところですが、時間の都合で今回は乗れません。

　六田駅 では構内に車庫があり、「さくらライナー」 の車両もいました。
　吉野線 の始まりは、1912年 に開業した 吉野軽便鉄道 ですが、そのときの 吉野駅 は現在の 六田駅 で、そのホームはこの車庫のあたりにあったそうです。

　このあたりでは、吉野川 と寄りそうように走ります。奈良県 では 吉野川 ですが、下流の 和歌山県 では 紀ノ川 と呼ばれます。
　昔、国鉄 に、和歌山−京都 間 を 和歌山線経由 で結ぶ 急行「紀ノ川」 という列車がありました。その 「紀ノ川」 には、私も中学生の時に一度だけ乗車したことがあります。もう30年も昔のことですが、当時のことを思うと、とても懐かしいです。

　この写真では分かりづらいかもしれませんが、遠くに 吉野駅 が見えてきました。まもなく、終点の 吉野駅 に到着します。

　隣のホームには、「さくらライナー」 が停車しています。
　この列車は、8:04発 の 大阪阿部野橋行き で、これに乗って折り返してしまう手もありました。ですがそれでは、吉野駅 に9分しかいられなくなってしまうので、あえて見送ることにしました。

　早朝のためか観光客もおらず、ひっそりとしています。賑やかなときに来たら全く印象が異なるのかもしれませんが、静かなときに来たのは、それはそれでよかったのかもしれません。