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横須賀線 衣笠駅 (2013年3月20日)
〜衣笠山公園、衣笠城址〜

はじめに
大船駅北鎌倉駅鎌倉駅逗子駅東逗子駅
田浦駅横須賀駅、衣笠駅、久里浜駅

● 2013年3月20日(水・祝)

 横須賀線各駅探訪 も、あと 横須賀駅、衣笠駅、久里浜駅 の3駅ですが、今日は 衣笠駅 を訪れたいと思います。大船駅8:31発久里浜行き に乗車し、9:04衣笠駅 に到着しました。


横須賀線 衣笠駅 9:04着

 この駅を通り過ぎたことは過去にもありましたが、下車したのはこれが初めてです。こうやってホームに降り立ってみると、なんだか新鮮な感じがします。列車に乗車してただ通り過ぎるのと、実際にホームに降りてみるのとでは、視点が変わるからなのかもしれません。


ホームの一番東側(久里浜駅寄り)より

 ホームの長さは、11両編成 まで対応しています。逗子駅 のときにも触れましたが、横須賀線15両編成 の列車が入線できるのは 逗子駅 までです。


ホームの一番東側(久里浜駅寄り)より

 横須賀−久里浜 間単線 になっています。この写真ではわかりませんが、下り(左)と上り(右)の線路はこの先で合流しています。
 地図をご参照いただければよくわかりますが、衣笠駅 のホームは、東西(やや北西から南東)方向に向かって設置されているので、この時間帯はこちらを向くと逆光になってしまいます。


ホームの乗車位置案内

 何だか全くわかりませんが、これでも乗車位置の案内なのです。もともとは、下の写真↓↓のように、「4ドア」 と記されていたはずです。


ホームの乗車位置案内

衣笠駅 駅名標

 Wikipedia を読んで初めて知ったのですが、この 衣笠駅 は、横須賀市内JRの駅(田浦駅、横須賀駅、衣笠駅、久里浜駅) の中では一番利用者が多いのだそうです。横須賀線 の場合、ライバルといえば 京浜急行 ですが、衣笠駅 の場合は 京急 からはちょっと離れています。その分だけ、衣笠駅周辺にお住まいの方々や、衣笠駅周辺に用事のある方は、横須賀線 を利用する率が高くなるのかもしれません。


下りホーム(1番線) 4両編成の停車位置を示す案内

 ホームの中ほどには屋根がありますが、その屋根のある位置が、4両編成 の列車の停車位置になるようです。逗子−久里浜 間 には、短い 4両編成 の列車も運転されています。その列車は グリーン車 が連結されていませんので、市販の時刻表でも判別することが可能です。


衣笠駅 駅名標

Suica専用グリーン券売機

 この グリーン車用の券売機 は、あちこちの駅でよく見かけます。ですが私の場合は、そもそも グリーン車 を利用するなんて滅多にありませんが、仮に利用することがあっても、モバイルSuicaグリーン券 を購入してしまうので、この券売機を利用したことは未だにありません。


上りホーム(2番線) 発車案内

下りホーム(1番線) 発車案内

 ホームの 発車案内 は、上り は2列車分表示できるタイプですが、下り は1列車分しか表示できません。上り は列車によって行き先が異なりますが、下り は、すべて 久里浜行き ですので、わざわざ複数の列車を表示することもないだろう、ということなのでしょうか。

ホームから改札口へ向かう階段

ホームの一番西側(大船駅寄り)より

ホームの一番西側(大船駅寄り)より

 この写真でもわかりずらいかもしれませんが、かなり先のほうで、上り線(左)と下り線(右)の線路が合流しています。

 次は、改札口 を抜けて駅の外に出てみることにします。


衣笠駅 改札口

衣笠駅 切符売り場

柱で隠れてしまっていますが、みどりの窓口 もあります。

衣笠駅 駅舎

 こういう、いかにも 駅舎 という雰囲気のある駅っていいですね。


衣笠駅前 厄除地蔵

 1つ上の駅舎の写真を撮影しているところに、お地蔵様 がいらっしゃいました。近くの 衣笠商店街 では、毎月4日厄よけ地蔵祈願の日 なのだそうです。

 衣笠商店街/キヌガサ笑店
 http://www.kinuten.com/


同じく 厄除地蔵

敷地の片隅には、こんな可愛らしい お地蔵様 もいらっしゃいました。




衣笠山公園、衣笠城址

 この 横須賀線 の探訪を始めたときから、衣笠駅 のときには 衣笠山公園衣笠城址 を訪れたいと思っていました。衣笠山公園 は、 の名所としても有名です。ここ最近、暖かい日が続いたためか、今年は桜の開花が例年よりも早く、きっと 衣笠山公園 の桜ももう咲き始めていることでしょう。また、衣笠城 は、源頼朝 が平家打倒を掲げて挙兵した際に支援をした、三浦氏 の居城だったところです。横浜 から近いにも関わらず、私はまだどちらも訪れたことはありません。
 なお、本記事の最後の方に地図を載せます。記事中に記載する丸数字がどの地点になるのか、その地図をご参照いただければと思います。

 9:45ごろ、まずは 衣笠山公園 をめざし、衣笠駅 を出発しました。
 地図の通りではありますが、横須賀線 の線路に沿って横須賀駅側へちょっと戻り、横須賀線仲田架道橋 の下をくぐります。そのまま 城北小学校 に沿って歩き、さらには住宅地の中を抜け、「衣笠山公園 案内板」 があるところにたどり着きました。ここが @地点 です。ここまで、衣笠駅 から10分ちょっとでした。


【@地点】

@地点 「衣笠山公園 案内板」があるところ


 「案内板」の写真は省略していますが、その案内板があることによって、ここが 衣笠山公園 の入口であることがわかります。ここは、中央奥に見えている階段を登っていきます。


【@地点からA地点へ】

@地点からA地点へ


 こんな 竹林 の中を行きます。
 この階段を登りきったところは、左右どちらへも道がありましたが、特に案内もありません。どちらへ進めばよいのかよくわかりませんが、山勘で へ進むことにしました。道なりに3、4分進んでいくと、また左右に道が分かれるところに出ましたが、たまたま前を歩いていた方が左へ進んだので、私も へ進んでみることにしました。


【@地点からA地点へ】

@地点からA地点へ(この先が広場です)


 そのまま少し行くと、広場みたいなところに出ました。その広場の中に道標があり、「管理棟・ほたるの里」 と記されている方へ進んでみることにしました。ここが A地点 です。


【A地点】

A地点 ほたるの里


 右側 の 「ほたるの里」 に沿って進んで行きます。
 この一帯では、ほたる を養成しているのだそうです。


【A地点】
A地点 ほたるの里

 りす がいました。さすがにすばしっこく、あっという間にいなくなってしまいました。
 そのまま道なりにどんどん上り坂を登っていくと、A地点 から10分ちょっとで、やっと 衣笠山公園 に到着しました。衣笠駅 からここまで、40分ほどでした。


【B地点】

B地点 衣笠山公園


すでに 「衣笠さくらまつり」 の飾り付けがされています。

【B地点】

B地点 衣笠山公園


 少しではありますが、 も咲いています。この分だと、今週末から来週にかけて見頃になるのではないでしょうか。きっと、多くの花見客で賑わうことでしょう。(「衣笠さくらまつり」 は、3月28日〜4月8日に開催されたそうです。)

 では、展望塔 を経由して 衣笠城址 へ向かうことにします。


【B地点からC地点へ】

B地点からC地点へ(展望塔へ)


 菜の花 がたくさん咲いています。 もよいですが、菜の花 もよいですね。 にはちょっと早かったですが、菜の花 にはちょうど良い時に来たのかもしれません。

【C地点】

C地点 展望塔


 しばらくして、展望塔 に到着しました。
 せっかくなので上ってみることにします。


【C地点】

C地点 展望塔からの眺め


 この↑↑写真は、北西方向の眺めです。
 鎌倉駅逗子駅 などの方角です。


【C地点】

C地点 展望塔の近くに咲いていた桜


 展望塔 の近くにも、 が咲いていました。これっ、何桜でしょうか?こういうことが分かるような人になりたい、と思うのですが・・。

 次は、衣笠城址 へ向かいますが、衣笠山公園衣笠城址 は、同じ 衣笠 でも、谷を一つ隔てています。よって、一度山を下って、また上る感じになります。


【C地点からD地点へ】
C地点からD地点へ

 こちらは裏道のような感じだからでしょうか、道があまり整備されていません。衣笠駅側から 衣笠山公園 へ向かう道は、ちゃんと整備されていたのですが・・。


【D地点へ】

D地点 「三浦縦貫道 衣笠入口」交差点


 展望塔(C地点) から15分ほどで、「三浦縦貫道 衣笠入口」 の交差点に出ました。谷を下りきったわけです。衣笠城址 へ向かうには、写真中央の階段を上るようです。


【D地点からE地点へ】

D地点からE地点へ(衣笠城址へ)


 最初はコンクリートの無機質な階段でしたが、途中からこんな道になりました。えっちらほっちらと上っていきます。


【D地点からE地点へ】
D地点からE地点へ(衣笠城址へ)

 こんな道を進み、結局、D地点 から15分ほどで 衣笠城址(E地点) に到着しました。衣笠駅 からだと、1時間35分ほどでした。


【E地点】
E地点 衣笠城址

 石橋山の戦い で敗れた 源頼朝 は、いったん 房総半島 へ逃れるわけですが、頼朝 を支援した 三浦義明 は、ここで 平家軍 を迎え撃つことになります。むろん、平家 の大軍を前に勝ち目はなく、義明 は討ち死にし、衣笠城 は落城します。そのとき、義明 はなんと 89歳 だったそうです。


【E地点】

E地点 衣笠城址 物見岩


 この 衣笠城址 は、私が敬愛する紀行作家の 宮脇俊三 も訪れており、「平安鎌倉史 紀行」「頼朝挙兵」 の項の中に、そのときのことが記されています。また、司馬遼太郎「街道をゆく 三浦半島記」 の中で、やはりこの 衣笠城址 を訪れています。どちらも、ずいぶん前の作品でありますが、もし、興味がある方がいらっしゃいましたら、参考になるかもしれません。

 このあとは、地図の通りではありますが、山から下りて、県道26号線「衣笠インター入り口」 交差点近くの 衣笠城址バス停 まで歩きました。衣笠駅 を出発してからだと、その 衣笠城址バス停 までちょうど2時間でした。我ながら、結構、がんばって歩いたと思います。


【F地点】

F地点 衣笠城址バス停


 バス停に到着すると、11:42発衣笠十字路行き のバスが、うまい具合に遅れてやってきました。終点の 衣笠十字路 までそのバスに乗り、最後は、衣笠商店街 を歩いて抜けて、衣笠駅 に戻りました。

 最後に地図を載せておきます。この地図は、国土地理院電子国土ポータルサイト から必要な部分を印刷し、さらに加筆して作成しました。

 国土地理院・電子国土ポータル
 http://portal.cyberjapan.jp/




これで、横須賀線 衣笠駅 の紹介はおしまいです。


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