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横須賀線 鎌倉駅 (2013年3月17日)
〜鎌倉七口 名越切通〜

はじめに
大船駅北鎌倉駅、鎌倉駅、逗子駅東逗子駅
田浦駅横須賀駅衣笠駅久里浜駅

● 2013年3月17日(日)

 午前6時に目覚ましをかけていたのですが、目が覚めると11時でした。完全に寝坊です。
 最近、日に日に暖かくなり、三寒四温 どころか 一寒六温、あるいは 零寒七温 と言ってしまってもいいのではないかという気さえします。昨日は、東京 が開花したとテレビのニュースで言っていました。「春眠暁を覚えず」 になってしまうのも、仕方がないのでしょう。
 と言い訳をしつつ、気を取り直して出かけることにします。横須賀線 には9つの駅がありますが、そのうち 田浦駅、逗子駅、北鎌倉駅、東逗子駅、大船駅 についてはすでにご紹介しました。となると、あとは 鎌倉駅、横須賀駅、衣笠駅、久里浜駅 のいずれかになりますが、今回は 鎌倉駅 を訪れようと思います。というわけで、根岸線 から 大船駅横須賀線 に乗り換え、12:24鎌倉駅 に到着しました。


横須賀線 鎌倉駅 千葉行き 12:26発

 この写真は、ホームの一番南側(逗子駅寄り)で撮影しています。
 ご覧のとおり、上り列車 の後方を撮影する場合には、余裕を持って撮影することができます。ですが、下り列車 の場合は、15両編成 の列車だとホームの先端ギリギリに停車するので、あまりよい写真は撮れません。私が乗ってきた 12:24着下り列車 の写真がないのは、そのためです。


鎌倉駅 ホームの一番南側(逗子駅寄り)より

 鎌倉駅 のホームは、島式1面2線 です。右側が 下りホーム(1番線) で、左側が 上りホーム(2番線) です。また、外側に 留置線 が1線ずつあるのがお分かりいただけると思います。


同じく ホームの一番南側(逗子駅寄り)より

横須賀線のホームから見た江ノ島電鉄のホーム

 横須賀線 のホームの西側に、江ノ島電鉄 のホームがあります。横須賀線 のホームは盛土の上にありますので、一段高くなっています。


鎌倉駅に到着する江ノ島電鉄の列車

ちょうど、江ノ電 の列車が到着しました。12:34着 の列車です。


鎌倉駅を発車していく江ノ島電鉄の列車

 先ほど到着した列車が、折り返して発車していきます。12:36発 です。
 個人的には、江ノ電 に最後に乗ったのは2007年11月のことで、もう5年も乗っていないことになります。うーん、いかんですね。北海道 とかだと喜んで出かけていくくせに、近場でいつでも乗れるような路線だとこの有様です。ちょっと反省・・。


「鎌倉ものがたり」の広告


 江ノ電 のホームの屋根の上に、西岸良平さん「鎌倉ものがたり」 の広告があります。どのくらい前からあるのかわかりませんが、もうずいぶん前からあるような気がします。すみません、私は 「鎌倉ものがたり」 は読んだことはないのですが、うちの家族が 「三丁目の夕日」 が好きで、その単行本はほとんど自宅にあり私もよく読んでいます。
 それでは、ホームの南側から北側(大船駅寄り)へ移動していきたいと思います。


鎌倉駅 駅名標

鎌倉駅 駅名標

ホームの乗車位置案内

 横須賀線 はもちろん、湘南新宿ライン の乗車位置の案内もあります。横須賀線湘南新宿ライン4ドア なので、基本的には同じ位置です。ただし、写真はありませんが、グリーン車 は、横須賀線湘南新宿ライン では連結されている位置が異なりますので、乗車する場合には注意が必要です。


団体専用列車の乗車位置案内

 さすがは 鎌倉駅 で、団体列車 の乗車位置の案内もありました。
 前回、大船駅 で見かけた 「前橋市民号」 (大船駅のページを参照)もそうでしたが、市販されている時刻表には載らないような列車も結構やってくるのだと思います。


「急行ぶらり鎌倉号」と「ホリデー快速」の乗車位置案内


 左は 「急行ぶらり鎌倉号 4号車 指定席」 と記されていて、右は 「ホリデー快速 3号車」 と記されています。
 急行「ぶらり鎌倉号」 は、いわき−鎌倉 間 に運転されている 臨時列車 で、私も 横浜駅 で見かけたことは何度かありますが、まだ乗ったことはありません。この列車は、以前は 勝田車両センター485系K60編成 を使用していましたが、残念ながらその K60編成 は廃車になってしまったそうで、次に運転されるときは E653系 で運行されるのだそうです。
 また、「ホリデー快速鎌倉号」 は、南越谷−鎌倉 間 に運転されている 臨時列車 で、こちらは私も乗車したことがあります。ただし、私が乗ったのは 豊田車両センター115系M40編成 で運転されていたときで、その後、大宮総合車両センター183系 で運行されるようになっています。


飲料水??

 ホームの屋根から、「飲料水」 と記されたプレートがぶら下がっているのを見つけました。「なんだろう?」、と思いましたが・・。


ホームにある水道

 水道 があるだけでした。ですが、こういうのって、最近、駅のホームでは見かけなくなってきたような気がします。

 そのほかにも、鎌倉駅 の売店として有名(?)な 加藤売店 や、大船軒 の売店などもありましたが、売店を撮影しようとすると売店の方が写ってしまいますので、今回は写真はありません。ちなみに、加藤売店キオスク みたいな普通の売店です。もう120年以上昔のことですが、鎌倉駅 ができるときに、地元の地主の方が駅予定地の土地を寄付したのだそうです。それに感謝しホームでの販売権を個人の方に与え、それが現在でも 加藤売店 として続いているのだそうです。


鎌倉駅 ホームの一番北側(大船駅寄り)より

写っている列車は、12:43発湘南新宿ライン 逗子行き です。

同じく ホームの一番北側(大船駅寄り)より

 ホームのすぐ先に踏切があります。この踏切は、小町踏切 といいます。

 ずっとホームにいても仕方ありませんので、駅の外に出ようと思います。東口西口 がありますが、先に 西口 へ出ることにします。


鎌倉駅 西口 江ノ島電鉄線連絡口

 西口 の改札を出ようとすると、左手に 江ノ島電鉄線連絡口 があります。JR江ノ電 の両方の切符を持っているか、あるいは SuicaPASMO を使用している場合は、この連絡口を利用できます。今回は 江ノ電 には乗りませんので、私はこの連絡口ではなく、普通に 西口 の改札を出ました。


鎌倉駅 西口

 中央の平屋が JR の駅舎で、その隣の建物は 江ノ電 の駅舎です。
 それにしても、車の乗り入れの多いこと・・。この写真を撮っている間も、ひっきりなしに車がやってきました。


西口広場の時計塔

この時計は、昔の駅舎で使用されていたのだそうです。

江ノ電の入場券

 江ノ電入場券 を購入してみました。江ノ電入場券硬券 なんですね。ですが、この切符では JR の方には入れません。

 次は、地下道を通って 東口 へ移動しようと思います。


鎌倉駅 東口

 こちらの方が、いわば 表玄関 です。駅舎も立派な気がしますし、駅前も広く、路線バス も乗り入れています。
 それにしても、人が多いのなんのって・・。暖かくなってきてもいますし、天気もそこそこ良いということでなおさらなのかもしれません。





鎌倉七口 名越切通

 日本人なら 鎌倉 を知らない人はいないでしょう。

 「いい国(1192年)作ろう 鎌倉幕府」
 「一味散々(1333年) 鎌倉滅亡」

 と覚えた、子供のころの歴史の授業を思い出します。
 140年もの間、日本の政治の中心だったわけですから、行ってみるべきところもたくさんあるかもしれません。しかし、それらを駆け足でまわってみても面白いかわかりませんし、そもそも、私自身、歴史的な価値がわかるような人ではありません。というわけで、今回は 鎌倉駅 から 逗子駅 へ向け、鎌倉七口 の1つである 名越切通 (なごえきりとおし) を歩いてみることにしました。それほど歴史に詳しくなくても、歩くなら健康的でもありますし、ちょっとした達成感も味わえます。
 なお、本記事の最後の方に地図を載せます。記事中に記載する丸数字がどの地点になるのか、その地図をご参照いただければと思います。

 13:15ごろ、鎌倉駅東口 を出発しました。県道21号 を南下し、横須賀線 の下をくぐって 下馬交差点左折 します。県道311号 になりますが、横須賀線大町踏切 を渡ってさらに道なりに進みます。しばらく行くと、また 横須賀線 と交差し、名越踏切 があります。この 名越踏切 を渡ったところが、@地点 です。ちなみに、鎌倉駅 からここまで、私の足で 20分ほど でした。


@地点 (名越踏切を渡ったところ)

@地点 (名越踏切を渡ったところ)


 名越踏切 を渡ると、左手に細い道がありますのでこの道を進みます。
 しばらく行くと、今度は 名越坂踏切(A地点) があります。


A地点 (名越坂踏切)

A地点 (名越坂踏切)


 この踏切を渡ると、すぐ右手に細い道がありますので、そちらを進みます。少し行くと、右側に結構急な坂道が分かれます。ここが B地点 です。


B地点 (名越切通への分岐点)

B地点 (名越切通への分岐点)


 私が気がつかなかっただけなのか、特に目印のようなものはありませんでしたが、ここはこの坂道を上っていきます。

C地点 (もうすぐ名越踏切です)

C地点 (もうすぐ名越踏切です)


 B地点 から坂道を上ってくると、「なんだこれ?」 というようなところ(C地点)に出ました。一瞬迷いましたが、これは右側の取って付けたような道を行きます。


C地点からD地点へ (名越切通)

C地点からD地点へ (名越切通)


 C地点 の取って付けたような道を歩いています。ここは、横須賀線下り線 がちょうど 名越トンネル に入るところです。少し振り帰って写真を撮るとこんな感じです。ちょうど、湘南新宿ライン がやってきました。鎌倉駅 13:43発逗子行き ですね。

 取って付けたような道が終わると、いかにも古道といった感じの 名越切通 が始まりました。ちなみに、鎌倉駅 からここまで、私の足で 30分ほど かかりました。


C地点からD地点へ (名越切通、石仏)

C地点からD地点へ (名越切通、石仏)


 「古道へようこそ!」 というわけではないでしょうが、石仏 が出迎えてくれました。「いつの時代からここにあるのだろう?」 と思いますが、私にはわかりません。


C地点からD地点へ (名越切通)

C地点からD地点へ (名越切通)


こんな道を歩いていきます。

C地点からD地点へ (名越切通)

C地点からD地点へ (名越切通)


さらに進んでいきます。

C地点からD地点へ (名越切通、置石)

C地点からD地点へ (名越切通、置石)


 写真には1つしか写っていませんが、大きな岩が2つあらわれました。わざと置いてあるようにも思えますが、なぜなのかは私にはわかりません。


C地点からD地点へ (名越切通、置石)

C地点からD地点へ (名越切通、置石)


 この写真は、置石 があったところを少し行きすぎて振り返って撮影したものです。
 この写真で右側へ進む道は、「法性寺・大切岸」 と道案内がありました。今回はそちらへは行きませんが、次の機会があったらぜひ行ってみたいと思います。また、逆に左手には広場みたいなところがありました。


C地点からD地点へ (名越切通、謎の広場)

C地点からD地点へ (名越切通、謎の広場)


 この広場みたいなところは、何なのか私にはよくわかりません。今日は分からないことばかりです。

C地点からD地点へ (名越切通)

C地点からD地点へ (名越切通)


さらに進んで行きます。

C地点からD地点へ (名越切通)

C地点からD地点へ (名越切通)


このあたりは、岩が露出しています。

C地点からD地点へ (まんだら堂やぐら群への分岐点)

C地点からD地点へ (まんだら堂やぐら群への分岐点)


 途中、「まんだら堂やぐら群」 へ通じる道が分かれているところがありました。「まんだら堂やぐら群」 について語れるほどの知識は私にはありませんが、鎌倉時代ごろ横穴式墳墓 なのだそうです。ただし、通常は公開しておらず、次の公開は 「平成25年4月下旬〜5月下旬の土日祝日(予定)」 と案内に記してあります。残念ながら、今日は公開はしていないようですが、行くだけ行ってみることにします。


C地点からD地点へ (まんだら堂やぐら群)

C地点からD地点へ (まんだら堂やぐら群)


 公開していないので当然ですが、柵があって中には入れないようになっていました。でも、柵越しに雰囲気は味わうことができました。


C地点からD地点へ (名越切通)

C地点からD地点へ (名越切通)

「まんだら堂やぐら群」 から引き返し、さらに進んでいきます。

C地点からD地点へ (名越切通、展望台?)
C地点からD地点へ (名越切通、展望台?)

 途中、少しばかり脇道にそれると、展望台みたいなのがありました。ですが、周りに木々が生茂っていて、残念ながら眺望はあまりよくありません。


C地点からD地点へ (名越切通、大空洞)

C地点からD地点へ (名越切通、大空洞)


 大きな岩で、道がすごく狭くなっています。このあたりが、「大空洞(おおほうとう)」 と言うのではないかと思います。


C地点からD地点へ (名越切通)
C地点からD地点へ (名越切通)

名越切通 も、そろそろ終わりが近づいてきました。

D地点 (名越切通の終わり)

D地点 (名越切通の終わり)


 名越切通 が終わり、住宅街に出ました。ここまで、鎌倉駅 から 50分ほどC地点 から 20分ほど でした。
 この先は住宅街から 県道311号 に出て、そのまま 逗子駅 まで歩きました。私は歩きましたが、県道311号 には 逗子駅行き路線バス も走っているようです。時間があえば、バスを利用してもよいかもしれません。
 結局、鎌倉駅 から 逗子駅 までは、私の足で 1時間20分ほど でした。横須賀線鎌倉駅 から 逗子駅 までは 3.9km ですから、大雑把に言って 4km ぐらいは歩いたことになるでしょう。もちろん、上り下りもありましたから、その分もいい運動になったと思います。横須賀線 に沿った感じで歩くのも、私にはちょうどよかったです。

 最後に地図を載せておきます。この地図は、国土地理院電子国土ポータルサイト から必要な部分を印刷し、さらに加筆して作成しました。

 国土地理院・電子国土ポータル
 http://portal.cyberjapan.jp/



これで、横須賀線 鎌倉駅 の紹介はおしまいです。


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