伊賀鉄道 を乗りつぶし、伊賀上野駅 にやってきました。これで、乗りつぶし という意味では、乗りたいものにはみんな乗りました。
　ですが、1つ前のページでも書きましたが、今日はあともう1つ、養老鉄道 にも乗りたいと思っています。繰り返しになりますが、養老鉄道 に乗車するのは13年ぶりで、前回は、まだ 近鉄 養老線 の時代でした。
　というわけで、以下のように乗り継いで、桑名駅 へ移動しました。

　伊賀上野 14:21 → 伊賀鉄道 → 上野市 14:28
　上野市 14:42 → 伊賀鉄道 → 伊賀神戸 15:07
　伊賀神戸 15:12 → 特急 賢島行き → 伊勢中川 15:35
　伊勢中川 15:37 → 特急 名古屋行き → 桑名 16:20

　ここで、賢明な方であれば、「関西本線で移動した方が近いし早いのに」 と、突っ込みを入れたくなるかもしれません。おっしゃる通りでございます。どう考えたって ＪＲ の 関西本線 を利用した方が近道ですし、実際、

　伊賀上野 14:21 → 関西本線 亀山行き → 亀山 15:05
　亀山 15:24 → 関西本線 快速 名古屋行き → 桑名 16:06

　というように乗り継げば、桑名駅 には 16:06（※）、つまり、近鉄 を利用するよりも14分早く到着することができます。

（※） 手持ちの全国版の時刻表では、桑名駅 は 発車時刻 の 16:08 しか記載されていませんが、例えば、ＪＲ東日本 の えきねっと などで調べれば、到着時刻 は 16:06 であることがわかります。

　しかしながら、そもそも今回は 近鉄 に乗りに来ているわけですから、今日が終わるまではできるだけ 近鉄 を利用したいというのもあります。それに、桑名駅 で乗り換える 養老鉄道 には 16:08発 という列車がありますが、関西本線 で 16:06 に到着したとしても、わずか2分では、切符を買ったり写真を撮ったりすることを考えれば乗り換えることは難しいでしょう。そうすると、結局、1本あとの 16:45発 に乗り換えることになる可能性が高く、近鉄 で 16:20 に到着しても同じということになってしまうのです。というわけで、16:20、近鉄 の 特急 で 桑名駅 に到着しました。

　桑名駅 では、養老鉄道 のホームと、近鉄 名古屋線 の 下りホーム が1つの 島式ホーム を共有しており、養老鉄道 が 4番線、近鉄 名古屋線 の 下りホーム が 6番線 となっています。（5番線は欠番です）
　しかし、その 4番線 と 6番線 の間には 中間改札 があり、そこを通らなければ乗り換えはできません。

　車両は 近鉄 600系 の 3両 で、ワンマン です。あえて 近鉄 と明記しましたが、養老鉄道 は車両を保有しておらず、近鉄 から借りて運行しています。
　養老鉄道 は、桑名−揖斐 間 の路線ですが、その距離は 57.5km もあります。これは、近鉄 の路線と比べた場合、大阪線（108.9km）、名古屋線（78.8km） に次いで3番目となり、南大阪線（39.7km）、京都線（34.6km） よりも長いことになります。ローカル線 といえども侮れず、乗りがいのある路線です。

　あたりは暗くなり、車窓の風景を撮影するのは難しくなってきました。
　日が短い季節ですから、仕方がありません。

　中央に写っている四角い箱は、「乗車票発行機」 です。
　自分で使ったわけではありませんが、無人駅 から乗車する場合は、これで 乗車票 というものを受け取り、車内もしくは着駅の改札で精算するのだそうです。

　日が短い季節で、かつ、雨が降っています。あたりはもう、真っ暗になりました。外の景色を楽しむのは難しいですが、それはまた次の機会もあるでしょう。たしかに、明るい時間に乗れるにこしたことはありません。天気もよいにこしたことはありません。しかし、この季節、この時間、そして今日のような天気だからこそ、わかることもあるかもしれません。鉄道の旅というものは、そういうものではないでしょうか。最近やっと、そういうことがわかるようになってきた気がします。

　多分、多くの方は 「養老の滝」 の伝説をご存じではないかと思います。私の場合は、子供のころ、たしかテレビで見たかなんかではなかったかと思うのですが、もしかすると、TBS で土曜日にやっていた 「まんが日本昔ばなし」 だったかもしれません。
　余談ですが、子供のころ、土曜日の夜は見たいテレビばかりで、

　まんが日本昔ばなし → クイズダービー →　8時だよ！全員集合 → 土曜ワイド劇場

　というのが、毎週のお決まりのパターンでした。1週間の中で、一番楽しい時間帯だったかもしれません。

　瓢箪 がたくさんぶら下がっていますが、これも 「養老の滝」 の伝説に出てくるんですね。滝の水（＝お酒）を 瓢箪 に入れたわけです。

　なんだか、昔ながらの・・、という感じがします。
　いつになるかわかりませんが、次に来る時には途中下車をしてみたいですね。

　この写真ではわからないと思いますが、なぜかここだけ 高架駅 でした。あとで調べてみると、駅の東側の河川の改修工事にともない、1997年に高架化されたとのことでした。

　ホームの 待合室 が、吹きさらしではなく、扉があってちゃんと部屋になっています。全部の駅がそうだったかはわかりませんが、この駅も含め何度か見かけました。さすがに冷暖房はないでしょうが、特に今みたいに寒い季節はありがたいですね。

　この列車は、この駅が終点です。
　わずか4分の待ち合わせで、18:04発 の 揖斐行き に乗り換えます。
　なお、言うまでもありませんが、大垣駅 は ＪＲ東海 東海道本線 との乗り換え駅です。というか、養老鉄道 を知らなくても、東海道本線 の 大垣駅 を知らない人はあまりいないでしょう。

　同じ 養老鉄道 ではありますが、この駅で スイッチバック する形になります。
　右側の隣の駅は、上に書いてる 西大垣駅 が今乗ってきた 桑名方面 で、下に記載されている 室駅 の方がこれから乗る 揖斐方面 です。

　車両は 近鉄 600系 の 2両 で、ワンマン です。
　桑名駅 から乗ってきた列車は 3両 でしたが、こちらは 2両 です。と言いましても、大垣駅 を境にして、どちらが必ず3両で、どちらが必ず2両というわけでもないようです。

　「広神戸」 と書いて 「ひろごうど」 と読みます。このあたりは、神戸町（ごうどちょう） なんですね。1つ前のページの 伊賀神戸駅 のところで、「神戸」 を 「ごうど」 と読む駅の例として、わたらせ渓谷鐵道 の 神戸駅 をあげましたが、そんな例をあげなくても、養老鉄道 にも 「ごうど」 と読む駅があったわけです。

　この駅を訪れたのも13年ぶりですが、前回は、名古屋鉄道 の 揖斐線 に乗り、その終点の 本揖斐駅 からバスでやってきたのでした。その 名鉄 揖斐線 は、残念ながら2001年に 廃止 になりました。

　さて、これで今度こそ、乗りたいものに全部乗りました。あとは、今夜の宿泊地である 名古屋 へ向かうだけです。以下のように乗り継ぎ、近鉄名古屋駅 へ戻りました。

　揖斐 18:52 → 養老鉄道 → 大垣 19:19
　大垣 19:41 → 養老鉄道 → 桑名 21:00
　桑名 21:11 → 急行 近鉄名古屋行き → 近鉄名古屋 21:33

　言うまでもありませんが、途中、大垣駅 から 東海道本線 に乗り換えた方が、名古屋 に早く到着することができます。ですが、この 近畿日本鉄道 の 乗りつぶし を 近鉄名古屋駅 で締めにしたかったのです。

　途中、近鉄長島駅 に 臨時停車 したため、2分遅れでの到着となりました。なばなの里 というところで行われていた、ウィンターイルミネーション というイベントに対応するための臨時停車でした。
　2日前（28日）の 5:30 に出発していらい、64時間5分ぶりに 近鉄名古屋駅 に戻ってきました。
　3日間にわたった 近畿日本鉄道 の 乗りつぶし は、これでおしまいです。

　今回、近鉄 の未乗線全部と 伊賀鉄道、そして 大阪市営地下鉄 の一部に乗車したことで、私の全国の鉄道に対する乗車距離などは、

　乗車距離　26385.5km
　未乗距離　 1046.6km
　乗車率　　 96.181％
　未乗事業者数　 44社

　になりました。
　日本中の鉄道を制覇するまで、私の乗りつぶしの旅はまだまだ続きます。
　最後までご覧いただき、ありがとうございました。

　−終わり−