旅行日記 2013へ TOPページへ

烏山線 夏の祭り (2013年7月27日)(3)
〜特別編成、山あげ祭〜

前へ 1 2 3

 烏山線 に乗車し、6年ぶりに 烏山駅 にやってきました。
 まだ午前9時をまわったばかりですし、山あげ祭 の方はまた後での楽しみにとっておくことにして、もう一回、烏山線 に乗ってこようと思います。今日は 青春18きっぷ ですから、その気になれば何度でも乗れるわけです。


烏山線 宇都宮行き 烏山駅 9:35発

 私が乗ってきた列車の折り返しです。
 よって、先頭から以下の 2両編成 です。

 キハ40 1008 (烏山線独自カラー)
 キハ40 1002 (烏山線独自カラー)


運転室 (キハ40 1008)

大金駅 9:49着 9:55発

 下り 烏山行き (右の列車) との行き違いです。この列車は、3種類の塗装の キハ40 をそれぞれ1両ずつ連結した 特別編成 で運転されています。この写真では1両目と2両目しかわかりませんが、先頭、つまり、烏山駅側から

 国鉄一般色 + 烏山線独自カラー + 国鉄首都圏色

 となっており、今日だけの限定で対象の列車は以下の6本です。

 下り 宇都宮駅 9:18発、12:10発、15:10発
 上り 烏山駅 10:59発、13:59発、16:37発

 今日だけの 特別編成 ですから、これを目当てに乗ったり写真を撮ったりしに来た 鉄道ファン の方も多いことでしょう。


10:06 鴻野山−仁井田 間

 私の地元の 横浜 での話ですが、7月6日に 梅雨 が明けその後 猛暑 が続いたと思ったら、ここ最近は曇ったり雨が降ったりする日が続いています。それに最近は です。今朝は3時半に自宅を出ようとしたのですが、玄関の扉を開けた瞬間、雷がバリバリバリッと鳴り響き、突然土砂降りになりました。「これでは駅に着くまでにびしょ濡れになってしまう」、といったん出かけるのをやめようかと思いましたが、「少し待てば止むかも」 とも思い様子を見ていると、やはり4時20分ぐらいには止んでしまいました。そして、4時半に自宅を出て、列車を乗り継ぎ 烏山 までやってきたわけです。雷も土砂降りも夏らしいと言えばたしかにそうなのですが、あまりにひどいのは勘弁してほしいですね。


宇都宮駅 10:36着

 終点の 宇都宮駅 に到着しました。
 この列車は、わずか5分後の 10:41 に、烏山行き になって折り返していきました。山あげ祭 に行く人たちなのだと思いますが、宇都宮駅 を発車する前から立つ人もたくさんいて、最初に私が乗った 8:05発烏山行き と比べてもずいぶんと混雑していました。
 私はと言えば、1本後の 12:10発 に乗車しようと思っています。その 12:10発 は、先ほど 大金駅 で見かけた 特別編成 の列車なのです。


山あげ祭弁当 (1000円)

 宇都宮駅12:10発 を待つ間、売店で 山あげ祭弁当 を買いました。このお弁当は、昨日から明日までの 山あげ祭 の期間中のみの限定販売です。中は 二段重ね になっており、写真はありませんが、下の段にはご飯とお稲荷さんが入っていました。6年前に 烏山線 に乗車したとき、つまり、快速「烏山山あげ祭り号」 に乗車したときは、その車内でやはり 山あげ祭 の限定弁当を買いました。そのときのお弁当も 二段重ね になっていましたが、山あげ祭 のお弁当は 二段重ね が定番なのでしょうか? 次の機会があったら、また買ってみたいと思います。
 さて、このお弁当ですが、烏山線 の車内で食べることができればそれにこしたことはないのですが、烏山線ロングシート なので、残念ながらお弁当を食べるような雰囲気ではありません。仕方がないので、宇都宮駅 の待合室で食べました。

 そして、11:56宇都宮駅 10番線 に、烏山駅 からの 上り列車 が到着しました。あの 特別編成 の列車です。これが、12:10発 になって折り返します。


烏山線 烏山行き 宇都宮駅 12:10発

 先頭から

 キハ40 1007 (国鉄一般色)
 キハ40 1009 (烏山線独自カラー)
 キハ40 1004 (国鉄首都圏色)

 で、この↑↑写真に写っているのは一番後ろの キハ40 1004 です。この写真では分からないかと思いますが、さすがは 特別編成 で、写真を撮る人がたくさんいます。

 「どの車両に乗ろうか」

 と思いますが、一般色首都圏色 なら、個人的には 首都圏色 の方が子供のころに見かけたことがあったかと思うので、首都圏色キハ40 1004 に乗ろうと思います。

 先ほど乗車した 宇都宮駅 8:05発 とその折り返しの 烏山駅 9:35発 は、2両編成ワンマン列車 でした。ところが、今度の列車は 3両特別編成 だからでしょうか、車掌さん が、しかも 3人 も乗っています。烏山線 みたいな ローカル線車掌さん3人 も乗務するのは、結構珍しいのではないでしょうか。
 そして、宝積寺駅 から 烏山線 に入ると、そのうちの一人が 車内精算 のため車内をまわり始めました。その様子をちょっと観察していると、Suica もしくは PASMO で乗ってきてしまって対応してもらっている人がいらっしゃいます。私は3両目に乗車しているのですが、この車両だけでも5名はいらっしゃいました。(2)にも書きましたが、残念ながら 烏山線 では SuicaPASMO も使えません。毎日のように乗っている地元の人ならそんなことはわかっているのでしょうが、今日だけ 山あげ祭 に行くために乗っている人たちは、Suica が使えないことをご存じなくても仕方がないのかもしれません。烏山線 も、早く Suica が使えるようになるといいですね。

 くどいようですが、この列車は3両とも塗装が異なる車両を連結した 特別編成 です。今日は、この編成が 宇都宮駅烏山駅 の間を 3往復 します。きっとこの 特別編成 の列車がお目当てなのでしょう、沿線には 撮り鉄 の方がたくさんいらっしゃいます。私は、乗るのと撮るのだったら絶対乗る方が楽しいと思うのですが、珍しい列車のいい写真を撮りたいという気持ちはわかる気もします。


烏山駅 13:01着

 今日2度目の 烏山駅 です。
 車両の色が違うと、雰囲気も違って見えますね。


那須烏山市のゆるキャラ

 ホームで写真を撮っていると、ゆるキャラ がしかも3体もやってきてくれました。いずれも 那須烏山市ゆるキャラ で、左から順に からすまるここなす姫やまどん というらしいです。3人そろって、「ここなす からす やま」 なんだとか。

 それでは、今度こそ 山あげ祭 の方へも行ってみようと思います。
 山あげ祭 は、一言で言うと 野外歌舞伎 なんですが、それがこの3日間は街のあちこちで演じられるのだそうです。ちょうど14時から 山あげ会館前「将門」 が始まりますので、それを見に行くことにします。


山あげ会館付近の道路

 やっぱりお祭りと言えば屋台ですね。
 この奥の方にも、屋台がたくさん出ていました。


山あげ会館前

 会場に着きました。開始5分前ですが、もうたくさんの人が始まるのを待っています。外人さんも結構いらして、中には浴衣を着た人までいらっしゃいます。

 会場に曲が流れ始めました。いよいよ、野外歌舞伎 「将門」 の始まり始まりで〜す。


「将門」の一場面


 きれいな女の人が出てきました。
 滝夜叉姫 ですね。つい、見とれてしまいます。

-----

 あらすじ

 平将門滅亡後、源頼信の命を受けた、大宅太郎光國は将門一派の残党狩りの為、蝦夷の妖術を使う怪しいものが出るという、相馬の古御所の探索に行く。光國が古御所の中で旅装のまま転寝をしていると、ふと、不気味な空気を感じ目を覚ました。するとそこに絶世の美女が現れる。不審に思った光國は斬りかかろうとするが、その女は京の都の島原の傾城・如月と名乗り、色仕掛けで光國を見方に引き入れようとする・・・。如月が身の上話をする中で、光國は、将門の娘・滝夜叉姫であろうと察し、将門の乱の模様を細かに語り始める。将門落命の様子を聞くと如月は涙を流し始める。如月は取繕うとするが、将門の形見である相馬錦の御旗を落としてしまう。それを見た光國に滝夜叉姫であると見破られ、ついに正体を明かし、光國のからだを妖術によって天高く引き上げようとする。光國は、刀を振るうも滝夜叉姫の妖術に苦戦する。何とか、振り払い大立ち回りになるが、滝夜叉姫は何処ともなく消え去って行ってしまう。(昨年のパンフレットより)

-----


「将門」の一場面

 続いて、男の人が出てきました。あれが 光國 ですね。

 しかし・・、それにしても暑いです。会場は人でいっぱいですから、仕方がありません。


かき氷

 観劇の途中ですが、あまりにも暑いので かき氷 をどうぞ。
 ちなみに、コーラ味 です。


「将門」の一場面

 かき氷 を食べて戻ってみると、なんと、もう 光國滝夜叉姫 に斬りかかっているではないですか!

 光國 「おのれ妖怪!」
 滝夜叉姫 「父上の敵!」

 勝手にセリフを付けると、こんな感じでしょうか。
 もうクライマックスです。


「将門」の一場面

 光國 「妖怪め!正体を現したな!」
 滝夜叉姫 「さらばじゃあ〜」


「将門」の一場面

 光國 「待てえ〜」

 THE END

 すみません、私の能力ではこの面白さはお伝えしきれないと思います。
 「途中、かき氷 食べてたくせに!」 と言われてしまうかもしれませんが、450年もの間、こういうものを受け継いでやってきているというのは、ただただ驚きしかなく、いいものを見させてもらったなあ、と素直に思いました。私も現代人ですから、日ごろ、パソコンやインターネットなどに埋もれて生活していますが、そういうものをどんなに駆使しても、到底追いつくことができないものってあるのかもしれません。

 さて、お祭りの演目はまだまだ夜まで続くのですが、いいものを見せていただきましたし、今年はこれで帰ろうと思います。芝居が終わったあと、その余韻に浸りながら 烏山駅 に戻りました。


烏山線 宝積寺行き 烏山駅 15:30発

 今度は、前から順に以下の 2両編成 です。

 キハ40 1001 (烏山線独自カラー)
 キハ40 1005 (国鉄首都圏色)

 やはりお祭りから帰る人もいらっしゃるようで、座席は埋まり、少しですが立つ人もいらっしゃいます。


大金駅 15:44着 15:50発
(写真は、大金駅 に進入する 下り 烏山行き です)


 途中、大金駅 では、特別編成烏山行き と行き違いがありました。こうやってみると、3両とも塗装が違うのがわかりますね。


16:08 下野花岡−宝積寺 間

 真っ黒の雲で、空が覆われています。これは がきますね! つい先ほどまで、天気はよかったのですが・・。そして、宝積寺駅 に到着する直前、大粒の雨が降ってきました。


宝積寺駅 16:12着

 この列車はこの駅が終点です。宇都宮駅 までは行きません。
 この後、16:19発東北本線 宇都宮行き に乗り換え、さらに 宇都宮駅16:55発湘南新宿ライン に乗り換え帰路につきました。
 私が帰った後、烏山線 の沿線では 大雨 になり、烏山線 は17:40ごろから2時間に渡り 運転を見合わせる ことになったそうです。歌舞伎の方は雨天の場合は室内でやるようですが、突然の大雨に準備の方は大丈夫だったでしょうか? 帰りの電車の中で、それが気になって仕方ありませんでした。

 宝積寺 16:19 → 東北本線 普通 宇都宮行き → 宇都宮 16:30
 宇都宮 16:55 → 湘南新宿ライン 逗子行き → 大船 19:41

 烏山線 の旅は、これでおしまいです。
 最後までご覧いただき、ありがとうございました。


 −終わり−



前へ 1 2 3

旅行日記 2013へ TOPページへ