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長野新幹線「あさま」で行く、「長野電鉄」乗りつぶしの旅(2007年8月4日) (4/4)

長野電鉄38 須坂駅 14:28発 屋代行き 普通列車

 いよいよ、屋代線に乗車します。
 やはり予感はあたり、非冷房車でした。

長野電鉄40

 初めて乗る線でもあるので、屋代までほとんど運転手さんの後ろに立って見ていたのですが、意外にもスピードを出してとばしていました。
 といっても直線で、最速70km/hでしたが、線路状態が必ずしもよくない(1本1本のレールは短い、つまりレールの継ぎ目は多いですし、バラストは薄いですし、枕木は文字通りすべて木製でコンクリート製のものはまったく見かけませんでした)ので、縦に揺れ、横の揺れ、しかも非冷房車で窓が開いているので、電車の走行音が車内に響き渡り、かなりがんばって走っているという印象を受けました。
 新幹線などにのると、レールの継ぎ目などほとんどないので、「ゴー」というような音しかしませんが、この列車は、「ガツンッ、ガツンッ!ガツンッ、ガツンッ!」といったような、むしろこれこそ本来の鉄道のあるべき姿なのではないかと思ってしまうぐらいでした。

松代駅

 屋代線内では、唯一の有人駅でした。
 乗り降りも、他の駅に比べて多いように思いました。
長野電鉄41

長野電鉄42 東屋代−屋代 間 (車内より写す)

 東屋代を出ると、長野新幹線の高架線が頭上を越えていき、続いて「しなの鉄道」の複線の線路が合流してきました。一番左の線路が屋代線です。

屋代駅 15:05着

 これで、また1つ乗ったことのない線がなくなりました。
長野電鉄43

長野電鉄44 屋代駅 駅舎

 屋代駅は、しなの鉄道が管轄しているようで、屋代線は間借りしてもらっているような感じでした。

 このあと、15:16発でそのまま折り返し、須坂には15:52に着きました。

須坂駅 16:05発 長野行き 普通列車

 さて、今回の長野電鉄の旅も終わりに近づいてきました。
 最終ランナーは、もと東急電鉄の8500系です。主に、田園都市線で使われていた車両です。(もちろん、冷房車です)

 今日は、長野市内でお祭りがあるようで、途中駅でも、浴衣を着た人やお揃いのハッピを着た人たちが乗車してきて、結構混雑しました。
長野電鉄45

長野電鉄46 長野駅 16:32着

 8時間ぶりに長野駅に戻ってきました。
 長野電鉄とも、これでお別れです。

長野電鉄47 長野電鉄48

 今回使用した、「長電フリー乗車券」です。(左が表、右が裏)
 2260円ですが、長野−湯田中 が片道1130円しますので、長野−湯田中 間を往復するだけでもとが取れます。
 2日間有効なので、1日分もったいない気もしますが、仕方ありません。もともと湯田中あたりの温泉で宿泊する人向けなのでしょう。長野電鉄を利用するなら、絶対お得です。 

長野電鉄49 長野電鉄50

長野駅 「あさま580号」 東京行き 17:28発
 臨時列車でもあるためか、行きに比べれば空いていました。私の横の席は、東京まで空いていました。
 朝が早かったこともあり、途中、うとうとしてしまいました。

東京駅 19:12着

 京浜東北線に乗り換え、帰路につきました。
長野電鉄51

最後に・・

 今回は、まだ乗ったことのなかった長野電鉄の屋代線に乗りに行ったわけですが、長野電鉄に乗ること自体が10年以上ぶりでもあったので、あえて湯田中にも立ち寄りましたし、2002年に廃止になってしまった木島へもバスに乗って立ち寄りました。
 以前乗ったときと比べて、1000系という新しい特急列車ができていて、とても楽しめましたし、またそのほかにも、2000系、3500系(非冷房車)、3500系(冷房車)、8500系と、いろいろな車両に乗ることもできて、とても有意義な一日を送ることができました。

 長野電鉄には、長野近郊の通勤・通学利用という側面と、湯田中近辺の温泉地への観光輸送という側面がありますが、それをうまく使い分けているという印象を受けました。通勤・通学には、もと東急の8500系を新しく導入したり、観光輸送には小田急のロマンスカーを導入したりと、あの手この手で利用者を少しでも増やそうという姿勢を感じました。
 地方鉄道であることに変わりはありませんが、鉄道の本来あるべき姿の縮図のようなものが込められているのではないでしょうか。そんなことを思いました。




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