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臨時快速「烏山山あげ祭り号」の一日(2007年7月29日) (4/4)

烏山山あげ祭り号37 宇都宮駅 10番線

 15:30頃、ホームへ戻ってみると、留置線に停まっていた「烏山山あげ祭り号」がいつの間にかいなくなっていました。
 そして、15:35頃、岡本方向(北方向)から後進しながら入線してきました。
 今度は、15:59発の烏山行き、普通列車になります。

 写真ではわかりにくいかもしれませんが、このあたりから雲行きがあやしくなってきました。

宇都宮駅 10番線 15:59発

 再度、烏山へ向けて出発しました。
 DD51の先頭に付けられていた、「烏山山あげ祭り号」のヘッドマークは、すでに上野方向へ付け替えられていました。
烏山山あげ祭り号38

烏山山あげ祭り号39 東北本線 岡本−宝積寺 間

 この後、宝積寺を出て、烏山線に入ったあたりから、ポツポツと雨が落ちてくるようになりました。
 沿線でカメラを構えていた鉄道ファンの方々も、傘をさしたり、カメラにタオルをかけたりと、たいへんそうでした。

烏山山あげ祭り号40 烏山山あげ祭り号41

烏山駅 17:15着
 再度、烏山へやってきました。またまた、DD51を付け替えます。(右の写真)

烏山駅

 普通列車から、再び、快速「烏山山あげ祭り号」へ変身し、出発へ備えます。
 行きとは異なり、1号車、2号車は宇都宮まで自由席(宇都宮−上野 間は指定席)、3号車〜5号車は、烏山−上野 間、全区間指定席でした。

 17:45 行きと同じように、多数の鉄道ファンと一部の祭り客を乗せ、上野へ向け出発しました。
 ホームや駅の近くで、地元の方々が、この列車に向かって手を振っていたのが印象的でした。
烏山山あげ祭り号42

烏山山あげ祭り号43  私は、今度は3号車だったのですが、残念ながら通路側でしかも進行方向と逆むきでした。
 ちなみに、私のいるボックスには、年配の3人のグループ(女性2人、男性1人)が乗車しました。鉄道ファンではなく、お祭り目当ての方々だったようです。

宝積寺駅 18:32着 18:33発

 ここで、烏山線ともお別れです。
 雨もかなり降ってきました。
 東北本線の下り線から上り線をまたいで、烏山線用の3番線に入る宇都宮発の烏山線直通列車が遅れたため、この列車の発車も遅れました。定刻より4分遅れで、18:37に発車しました。
烏山山あげ祭り号44

烏山山あげ祭り号45 大宮駅 20:02着 20:10発

 宝積寺から東北本線を快走し、遅れを取り戻し、1分早く、20:01に到着しました。
 停車時間を利用して、ここでも撮影会状態でした。
 先発するはずの高崎線の特急「あかぎ20号」が遅れたため、6分遅れで、20:16に発車しました。
 さあ、いよいよラストランです。

上野駅 13番線 20:40着

 実際には、6分遅れのまま、20:46に到着しました。
 DD51の付近では、鉄道ファンが群がり写真を撮っていました。私もその中に分け入り、なんとか写真を撮りました。
 朝から晩まで、この列車の行くところ、いたるところで撮影会状態でした。

 20:52頃、回送列車として尾久方向へ引き上げていきました。
 「2日間、お疲れ様でした。楽しい1日をありがとう。」
 私は、「烏山山あげ祭り号」を見送ったあと、京浜東北線に乗り換え、帰路につきました。
烏山山あげ祭り号46

最後に・・

 烏山線に乗るのは、10年ぶりぐらいだったので、初乗りに似た感動がありました。
 まして、上野からの直通列車ですからなおさらです。
 今回は、「山あげ祭り」というお祭りにあわせた臨時列車でした。きっと地元の働きかけもあったことだと思います。
 実際には、お祭り目当ての乗客よりも、鉄道ファンの方が多かったように思いますが、こういう列車が運転されることで、私のようにお祭りのことを初めて知った人もいるでしょうし、地元の方々にとっても恩恵があったのではないでしょうか。
 今回、烏山線の各駅に警備員が配置されていました。いつもは入線しない5両編成の列車が入線するため、また、多くの乗客が利用するため、不測の事態に備えたものだったのだと思います。
 JRにしてみれば、特急でも急行でもない、臨時の快速を運転したところで、たいして増収にもならないでしょう。
 しかし、地元と協力してこの「烏山山あげ祭り号」を運転しようとする心意気というか、そういう姿勢には感じいるものがありました。

 「仁井田」駅に、「烏山線を利用して、電化を実現させよう」という主旨の看板が掲げられていました。実際には烏山線の電化というのは難しいかもしれません。
 しかし、利用状況が改善されていけば、宝積寺折り返しが多い現在の烏山線の運行体系から、宇都宮へ直通を主体とした運行体系に改善されていく可能性もあると思います。
 さらには、気動車であっても、最近の気動車は性能もよくなっていますし、新型車を導入することで、スピードアップも可能であると思われます。
 ローカル線の課題は、 鉄道事業者だけでも、地元の方々だけでもなく、両者の協力があってこそ、解決していくことができるものではないかと思いました。




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